経理面接でよく聞かれる質問と回答例|失敗しないための対策

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経理職の面接に不安を感じています
面接官からどんな質問が来るのか、どう答えればいいのか不安ですよね でも安心してください この記事では、経理の面接でよく聞かれる質問と効果的な回答例を紹介しています

経理職を目指す方に向けて、基本的な質問と具体的な質問の両方を紹介しています。

自己紹介や志望動機の伝え方、月次決算プロセスの説明などの実践的なアドバイス、面接での失敗を防ぐコツ、面接官が求める経理スキルについても解説中。

この記事を読めば、自信を持って経理の面接に臨めます。ぜひ最後まで読んで、経理面接に万全の準備を整えましょう。

経理の面接でよく聞かれる質問と回答例


経理の面接でも、多くの企業で共通する質問が出されます。

筆者が経験した経理の面接でもおなじような質問でしたし、経理の面接に絞るとおなじになるのでしょう。

この章では「基本的」と「具体的」な質問例を6つ紹介し、それぞれの質問の回答例についても解説します。

基本的な質問例

筆者はいままで何度も面接を経験しましたが、経理の面接では、まずは基本的な質問から始まることが多いです。

基本的な質問は、応募者の基礎的な能力や適性を評価するために行われます。

次のような基本的な質問がよく聞かれます。

  • 「自己紹介をお願いします」
  • 「あなたの強みと弱みは何ですか?」
  • 「経理職を志望した理由は何ですか?」

これらの質問に対して、明確で自信のある回答を用意しておきましょう。

具体的な質問例

具体的な質問は、経理の専門知識や実務経験を評価するために行われます。

次のような具体的な質問がよく聞かれます。

  • 「月次決算のプロセスについて説明してください」
  • 「財務諸表のどの項目を最も重視しますか?」
  • 「予算管理におけるあなたの役割を教えてください」

これらの質問に対しては、具体的な事例を交えながら、自分の経験と知識をしっかりと伝えることが求められます。

事前に自身の経理業務の流れや重要なポイントを整理しておくとよいでしょう。

質問への回答例

面接でよく聞かれる「基本的」と「具体的」な質問への回答例を6つ紹介します。

  1. 「自己紹介」の回答例
  2. 「あなたの強みと弱みは何ですか?」の回答例
  3. 「経理職を志望した理由は何ですか?」の回答例
  4. 「月次決算のプロセスについて説明してください」の回答例
  5. 「財務諸表のどの項目を最も重視しますか?」の回答例
  6. 「予算管理におけるあなたの役割を教えてください」の回答例

「自己紹介」の回答例

「私は大学で経済学を専攻し、卒業後は3年間、株式会社〇〇で経理として働きました。主に月次決算や年次決算の補助業務を担当し、Excelや会計ソフトの使用にも慣れています。特に、予算管理のプロジェクトでは、コスト削減に成功し、会社の利益向上に貢献しました。」

自己紹介は、面接の最初に求められることが多いので、自分の経歴やスキルを簡潔にまとめて紹介します。

この回答例のように具体的な経験や成果を交えて紹介することで、自分の強みを効果的にアピールできます。

「あなたの強みと弱みは何ですか?」の回答例

「私の強みは問題解決能力です。例えば、前職では経費管理のシステムが非効率であったため、新しいソフトウェアを提案・導入し、経費処理時間を50%短縮しました。このプロジェクトでは、部署間のコミュニケーションを促進し、全体の業務効率も向上させました。問題の根本原因を見極め、実行可能な解決策を提案する能力があります。

一方、私の弱みは完璧主義です。時に細部にこだわりすぎることがあり、業務の効率性に影響を与えることがあります。しかし、これを克服するために、タイムマネジメントのスキルを向上させるためのトレーニングを積んでいます。プロジェクト管理において、優先順位をつけて作業を進める方法を学び、業務の流れをスムーズにするように努力しています。」

この回答例では、自分の強みと弱みを明確に認識し、それぞれに対する具体的な対策や取り組みを示すことで、面接官に対して自己理解と改善意欲をアピールしています。

「経理職を志望した理由は何ですか?」の回答例

「私は数値やデータを通じて企業の財務健全性を支えることに強い関心と興味を持っています。数年間の財務分析や経費管理の経験を通じて、企業の財務状況を詳細に把握し、その情報を基に意思決定や戦略策定に貢献したいという思いが強まりました。

また、経理部門でのチームワークや精度の高いデータ分析を通じて、企業の効率化と成長に貢献することができると確信しています。

このような経験を通じて、経理職における自己の成長と専門知識の深化を目指しています。」

この回答例では、志望動機とその裏付けとなる経験・能力をもって企業に貢献したい旨を具体的に示しています。

面接官に自己理解と専門性をアピールすることができます。

「月次決算のプロセスについて説明してください」の回答例

「月次決算プロセスでは、毎月企業の財務状況を把握するための手順があります。まず、売上や仕入れなどの取引データを集め、会計システムに入力します。次に、収益と費用を適切に振り分け、調整作業を行い、最終的に損益計算書や貸借対照表を作成します。これにより、企業の月次決算である財務報告が完成します。月次決算は企業の健全性を把握するために毎月、重要な役割を果たしています。」

この回答例では、月次決算の主要なステップとその目的を簡潔に説明しています。面接での説明として適切な内容です。

「財務諸表のどの項目を最も重視しますか?」の回答例

「私は財務諸表において、特に貸借対照表を重視しています。貸借対照表は企業の財務状態を把握するための基本的な資料であり、企業の資産と負債、資本構成を明確に示しています。特に流動資産と流動負債の比較から、企業の運転資金管理や財務健全性を判断することができます。また、貸借対照表を基にした財務分析は、企業の短期的な支払能力や経営安定性を評価する上で重要な役割を果たします。」

この回答では実際にあなたが重視する財務諸表の項目について熱く語ってください。

「予算管理におけるあなたの役割を教えてください」の回答例

「私の予算管理における役割は、予算の策定から実行、監視までの全プロセスを管理することです。まず、部門ごとに予算目標を設定し、それが全体の戦略と一致するように調整します。その後、実績との比較を通じて進捗を評価し、必要に応じて予算の修正や再配分を行います。さらに、予算執行中は定期的に報告を作成し、上級管理職や関係者に対して進捗状況を説明し、意思決定のサポートを行います。このプロセスを通じて、財務目標の達成と企業の効率化を促進することを目指しています。」

この質問で面接官は、応募者がどのように予算管理を行ってきたのか、どのような役割や責任を果たしてきたのかを知りたいと考えています。

経理面接の質問の意図を理解し効果的に答えましょう

面接の質問の意図の理解のしかたや答え方のポイントをお伝えします。

経理面接の質問の意図を理解することが、効果的な回答をするために重要です。

面接官は応募者の次の5つを評価しようとしています。

  1. 知識
  2. 経験
  3. 問題解決能力
  4. 責任感
  5. 職務適性

例えば「あなたはミスをどう対処しましたか?」という質問は、候補者の問題解決能力と責任感を評価するものです。

この質問に対しては、具体的なミスの内容とそれに対する対処方法、結果について詳細に説明することがポイントです。

自分の役割を強調し、反省点と学んだことを明確にすることで、信頼性を高めることができます。

面接官が求める経理スキルと自己PR法


面接官が求める経理スキルと自己PR法は次の4つです。

  1. 面接官が経理職に求める必須スキルとは
  2. 自己PRの作り方
  3. 自己PRの実例紹介
  4. 経理経験のアピール方法

面接官が経理職に求める必須スキルとは

経理職の採用において面接官は、応募者が次の4つのスキルを持っているか確認したいと考えています。

  1. 数値管理能力
  2. 問題解決能力
  3. コミュニケーション能力
  4. 倫理観

経理職は、企業の財務状況を正確に把握し報告する責任があるので、数値管理能力は不可欠です。

問題解決能力は、予期せぬ問題やエラーが発生した場合に、迅速かつ効果的に対応するために必要です。

他の部門との連携が必要となるため、コミュニケーション能力も重要視されます。

そして経理職は高い倫理観が求められる職種であり、正直さや信頼性も重視されるポイントになります。

 自己PRの作り方

効果的な自己PRを作るためには、自分の強みや成果を具体的に把握することが重要です。

まず、自分の経歴やスキルをリストアップし、その中から特にアピールしたいポイントを選びます。

次に、そのポイントに関連する具体的なエピソードや成果を付け加えます。

例えば「私の強みは問題解決能力です。前職では、経費削減プロジェクトを担当し、年間経費を20%削減することに成功しました。」といった具合です。

このように具体的な事例を交えることで、面接官に自分の実力を伝えることができます。

自己PRの実例紹介

自己PRの実例をもうひとつ紹介します。

例えば「私の強みはプロジェクト管理能力です。前職では、新しい会計システムの導入プロジェクトをリードし、予定よりも2週間早く完了させました。このプロジェクトでは、各部署との調整やトレーニングの実施も担当し、全社員がスムーズにシステムを使えるようになりました。」

このように、具体的な成果を挙げることで、自分の能力を効果的にアピールすることができます。

経理経験のアピール方法

経理経験を効果的にアピールするには、自分の役割や具体的な成果を明確にすることです。

例えば「私は月次決算の全プロセスを担当し、毎月の締め切りを確実に守ってきました。また、予算管理プロジェクトでは、コスト削減策を提案し、年間で10%の経費削減を達成しました。」

このように、具体的な業務内容や成果を示すことで、面接官に自分の実力をアピールすることができます。

経理面接で失敗しないための対策


経理面接での失敗を防ぐためには、よくある失敗例や避けるべき行動を知り、それに対する対策を講じることです。

経理面接の質問と回答で失敗しないための対策として知るべきことや、やるべきことは次の2つです。

  1. よくある失敗の原因
  2. 失敗を防ぐための対策

よくある失敗の原因

経理面接でよくある失敗の原因は次の3つです。

  • 準備不足
  • 自己アピールの過不足
  • 具体性の欠如

準備不足は、会社や業務内容に関する基本的な情報を知らないことや、調べていないことから生じます。面接前に企業のウェブサイトや関連情報を十分に調べておくことが重要です。

自己アピールの過不足は、自分のスキルや経験を過剰に盛り込みすぎるか、逆に控えめすぎることです。適切なバランスを保ち、面接で具体的な事例を挙げるようにしましょう。

具体性の欠如は、質問に対する回答が抽象的で実際の経験や成果が伝わらないことです。数字や事例を用いて、具体的に説明することで信頼性を高めることができます。

失敗を防ぐための対策

失敗を防ぐための対策は次の5つです。

  1. 自分の強みと弱みを明確化する
  2. 面接質問のリストアップと回答準備をする
  3. 模擬面接を実施する
  4. 面接で避けるべき行動を知る
  5. 面接当日の緊張を和らげる

自分の強みと弱みを明確化する

自分の強みと弱みを明確にすることで、自己アピールや弱みを改善するための具体的な対策を立てることができます。

自分の強みを見つけるためには、過去の業務経験や実績、経理関連のスキルや知識、コミュニケーション能力、分析力などを振り返りましょう。

一方、自分の弱みを見つけるためには、他者からのフィードバックや過去の失敗から学ぶことが役立ちます。

時間管理が苦手、新しいソフトウェアへの適応が難しい、プレゼンテーションが苦手など、改善の余地がある点を挙げましょう。

強みを活かし、弱みを克服するための計画を立て、面接でうまく伝えられるようにしておきましょう。

面接質問のリストアップと回答準備をする

面接質問のリストアップと回答準備を行うことで、どのような質問にも対応できるようにしておきましょう。

先ほど紹介した質問も含めて例えば、自己紹介、過去の業務経験や実績、経理業務における課題とその対処法、チームでの役割やリーダーシップ経験、自己評価や強み・弱み、なぜその企業で働きたいのか、将来のキャリアビジョンなどが一般的な質問です。

これらに備えて、自己紹介や職務経歴を整理し、経理関連の実績や成果に焦点を当てた準備を行います。

過去の課題やそれに対する具体的な対処法、チームでの経験やリーダーシップについてのエピソード、自己評価や強み・弱みについての具体例、企業研究を通じた志望動機や将来のビジョンなどについても具体的な回答を準備します。

これらの質問に対する具体的なエピソードや実績を用意し、自分の強みやビジョンを明確に伝えることで、面接での印象を良くすることができます。

模擬面接を実施する

模擬面接は、実際の面接をシミュレーションするための効果的な方法です。

模擬面接を実施することで、面接本番に近い状況を体験し、質問に対しての緊張を和らげることにつなげることができます。

模擬面接を実施することで、自分の回答をブラッシュアップし、自信を持って答えることができるようになります。

模擬面接をするには次の2つの方法があります。

  1. 友人や家族に協力してもらう
  2. 転職のプロに依頼する
友人や家族に協力してもらう

身近な友人や家族に協力してもらい、模擬面接をしてその様子を録画して自分の表情や仕草や回答を振り返ることで改善点を見つけ出し、より良い回答を準備することができます。

友人や家族にも、質問に対する受け答えのどこが良かったか、反対にどこが悪くて改善しなければならないかを聞いて改善しましょう。

転職のプロに依頼する

転職エージェントが模擬面接をサポートの一環として実施していることがあるので、やっているかどうか聞いてみましょう。

転職のプロである専門のキャリアアドバイザーから、プロの視点で模擬面接のフィードバックをもらうことができます。

模擬面接を通じて、面接における自分の強みや弱みを明確にすることで、面接本番でのパフォーマンスを向上させることができます。

また、実際の面接と同じ環境で練習することで、緊張を和らげる効果もあります。

面接で避けるべき行動を知る

経理面接で避けるべき行動には次の3つがあります。

  1. ネガティブな話をする
  2. 相手の話をしっかり聞かない
  3. 無礼な態度を取る

ネガティブな話題は、前職の悪口や失敗談に終始することです。これを避け、ポジティブな経験や学びを強調しましょう。

相手の話をしっかり聞くことも重要で、質問に対して的確に答えるためには、面接官の話をよく理解する必要があります。

無礼な態度を取らないことも大切です。適切な礼儀を保ち、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。これにより、面接官に好印象を与えることができます。

面接当日の緊張を和らげる

面接の緊張を和らげるためのテクニックは次の3つがあります。

  1. 深呼吸
  2. ポジティブな自己対話
  3. リラクゼーション法

深呼吸は、緊張を感じたときに深くゆっくりと息を吸うことで、心拍数を落ち着かせる効果があります。

ポジティブな自己対話は、「自分ならできる」「準備は万全だ」と自分に言い聞かせることで、自信を高める方法です。

リラクゼーション法として、面接前に軽いストレッチや瞑想を行うことが有効です。

これらの緊張を和らげるテクニックを活用すれば、リラックスした状態で面接に臨むことができるでしょう。

まとめ

経理職の面接でよく聞かれる質問と効果的な回答例を紹介し、失敗しないためのポイントを解説しました。

また、面接官が求める経理スキルと自己PR法についても触れました。

お伝えしたことは次の3つです。

  1. 経理の面接でよく聞かれる質問と回答例
  2. 面接官が求める経理スキルと自己PR法
  3. 経理面接で失敗しないための対策

経理面接では、自己紹介や志望動機に加え、月次決算プロセスや財務諸表の重要項目など専門的な質問も予想されます。

事前に質問をリストアップし、回答を用意しておきましょう。

また、面接官が求める経理スキルを理解し、自分の強みを明確に伝えられるよう準備しましょう。

模擬面接をして面接になれておきましょう。

面接の事前準備をしっかりと行うことで、面接本番でのパフォーマンスを最大限に発揮することができます。

面接当日は、時間に余裕を持って出発し、リラックスした状態で面接に臨むことができるように心掛けましょう。

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